松尾茂起さんの著書『沈黙のWebライティング』という本を読みました。
ブログを始めてから、今のところ毎日更新を続けています。
最初の頃は「とにかく記事数を増やそう」という気持ちで書き続けていました。
でも最近になって、少しずつアクセス解析を見たり、読者からの反応を感じる中で、
「ただ数を書くだけではダメ」
「少ない記事でも“読まれる・役立つ”内容こそが大事」
と思う場面が増えてきました。
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とはいえ、じゃあ“読まれる記事”ってどう書けばいいの?
そんな風に悩んでいたとき、ある一冊の本に出会いました。
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この記事では、『沈黙のWebライティング』を読んだ感想をまとめます。
『沈黙のWebライティング』との出会い:夫の一言がきっかけ
ある日、本屋でブログに関する本を探していた時のこと、
夫が「この本は有名だよ」と『沈黙のWebライティング』をすすめてくれました。
Webライティングやブログ運営の分野でも非常に有名な一冊だそうで、多くのブロガーやWebライターが愛読書として挙げているとのこと。
正直、私はまったく知らなかったのですが、その厚みにまずびっくり。
3〜4cmもある600ページ超のボリューム
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手に取った瞬間、
「これ、本当に最後まで読めるのかな…」
という不安が頭をよぎりました。
値段も2,000円を超えており、決して安い買い物ではありません。
でも、夫の強い推薦と、ブログを大きく育てたい想いで購入を決めました。

読書が苦手でも読みやすい!物語仕立ての構成に感動
私はもともと読書が得意なほうではありません。
分厚いビジネス書には特に抵抗があり、「読み切れずに本棚の肥やしになってしまうのでは」という心配が常にありました。
でも『沈黙のWebライティング』は、これまで読んだどのビジネス書とも全く違いました。
物語形式の魅力
本書は物語形式でキャラクターの会話を中心に進んでいくので、まるで小説や漫画のような感覚で読み進められます。
主人公のボーン・片桐をはじめとする個性豊かなキャラクターたちが登場します。彼らが実際にWebサイトのライティング問題を解決していく過程を追体験できるのです。
専門的な内容を説明する際も、キャラクター同士の自然な会話の中で展開されます。なので、まるで友人からアドバイスをもらっているような親しみやすさがあります。
具体例が豊富で理解しやすい
さらに印象的だったのは、抽象的な理論だけでなく、実際のWebサイトの改善事例が豊富に掲載されていることです。
「Before」と「After」の比較が視覚的に分かりやすいです。
「なるほど、こういう風に変えると読みやすくなるのか」と具体的にイメージできました。
内容は確実に専門的なのに、不思議と頭にスッと入ってくるんです。
これまで「SEO」や「コンテンツマーケティング」といった言葉を聞いても漠然としていた概念が、この本を読むことでかなり理解できるようになりました。
驚きの読了スピード
結果として、私はこの本をたったの2日で読み終えてしまいました。
普段なら600ページの本を読むのに1〜2週間はかかるところですが、ページをめくる手が止まらず、気がついたら夢中になって読み続けていました。
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読み終わったときの達成感と、同時に「すぐにブログで実践してみたい」というワクワク感を体感しました。

心に響いた学び①:読者ファーストの視点にハッとさせられる
この本を通して一番心に残ったのは、
「ユーザーの悩みや疑問に、ちゃんと答えることが何より大切」という視点です。
このブログ自体、思い出を記録するというところからスタートしました。
「国際結婚って実際どうなの?」に対してのリアルが誰かの参考になれば嬉しいなと思っていました。
もちろん、そうした日記的な記事にも価値はあるのですが、多くの人に読まれ、役に立つ記事を書くためには、読み手の立場に立って考える必要があるということを強く実感しました。
Googleの評価基準への理解
本書では、Googleの検索アルゴリズムの考え方についても分かりやすく説明されています。Googleはユーザーの利便性を最優先に考えていて、検索した人が求めている答えにたどり着ける記事を高く評価しています。
つまり、読み手のストレスにならない・わかりやすく・親切な記事が求められているということ。
これは単なるテクニックの話ではなく、「読者に対する思いやり」の問題でもあるのだと気づかされました。
自分の記事を見直すきっかけに
この学びを得てから、過去に書いた自分の記事を読み返してみました。
すると、確かに「これ、読んでくれる人にとって本当に有益な情報だろうか?」と疑問に思う記事がいくつもありました。
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ついつい、自分が書きたいことや言いたいことばかりを優先してしまいがちです。
記事を書く前に…
- 読み手はどんな疑問を抱えていて、何を知りたいんだろう?
- この記事を読んだ人は、どんな状態になれるだろう?
と考える習慣を持つ必要があるなと感じました。
とはいえ、そこが難しいところでもありますが…
心に響いた学び②:すぐに実践できたアドバイス「声に出して読む」
本書では、文章の推敲(見直し・修正)の重要性についても詳しく解説されています。
その中で特に印象に残ったのが、「書いた文章を声に出して読んでみる」というアドバイスです。
これまでの私は、記事を書き終えたら軽く読み返すだけで公開していました。しかし、このアドバイスを知ってから実際にやってみると、効果的あるかも?と思ったのです。
声に出すことで見えてくる問題
実際に声に出して読んでみると、以下のような問題に気づけるようになりました:
- 息継ぎが必要な長すぎる文章:一文が長すぎて、声に出すと息が続かない箇所がありました。これは読者にとっても読みづらい文章だということ。
- リズムの悪い文章:同じような文末表現が続いていたり、文章のリズムが単調になっている箇所も、声に出すことで明確に分かります。
- 読みづらい語句や表現:頭の中で読んでいるときは気づかなかった、舌を噛みそうな語句や不自然な表現も、声に出すと一発で分かります。
- 論理の飛躍:文章の繋がりが不自然な箇所も、声に出して読むことで「あれ?ここの繋がりがおかしいな」と気づけます。
記事の品質向上を実感
この方法を取り入れてから、記事の推敲や仕上げの精度が幾分上がったと感じています。
時間は少し余分にかかりますが、読者により良い記事を届けるための投資だと考えて、今では必ず実践するようにしています。
心に響いた学び③:弱みこそ武器になる、という勇気
「弱みを強みに変える」という言葉にも、個人的に大きな勇気をもらいました。
私はまだブログを始めたばかりの初心者で、アクセス数も収益もこれからという段階です。
他の人気ブロガーさんの記事を読むと、その知識量や文章力、デザインセンスなどに圧倒されて、「自分にはまだまだ書けることがない」「もっと勉強してから発信すべきなのでは」と思うことがよくありました。
初心者だからこその価値
でも、この本を読んで
「だからこそ、試行錯誤する今の過程をリアルに発信することは、同じように悩んでいる人にとって価値があるのかもしれない」
と感じられるようになったのです。
例えば、
- ブログを始めたばかりで記事ネタが思い浮かばない
- どんな文章構成にしたら良いか分からない
- アクセス解析の見方が分からない
といった悩みは、まさに今の私が抱えている悩みです。
これらの悩みを解決していく過程や、失敗談、小さな成功体験などを率直に共有する。
それが、今後ブログを始めようと思っている人や、同じような段階で悩んでいる人の参考になるかもしれません。
完璧を求めすぎない勇気
「完璧じゃなくても、伝えられることはある」「今の自分にしか書けない記事がある」
そう思えるようになっただけでも、この本に出会って本当によかったと思っています。
専門家レベルの知識がなくても、読者の立場に立って親身になって書かれた記事には価値があるのだということを、この本は教えてくれました。
実際に意識していきたい私のブログ運営
記事を書く前の準備
今後は、記事を書く前の準備を意識するようにしたいです。
以前は思いついたことをそのまま書き始めていましたが、今は以下のようなステップを踏むようにします:
- 読者設定:この記事は誰に向けて書くのか、どんな悩みを持った人が読むのかを明確にする
- 検索意図の想像:読者はどんなキーワードで検索してこの記事にたどり着くか、何を知りたがっているかを考える
- 記事の目標設定:この記事を読んだ読者がどんな状態になれば成功か、どんな行動を取ってもらいたいかを決める
文章の構成も意識的に
文章の構成についても、より読者の立場に立って考えるようにしていきたいです。
結論を先に書く、見出しで内容が分かるようにする、長すぎる段落は分割する、といった基本的なポイントを意識すること。
また、専門用語を使う際は必ず説明を加える、画像や図解を積極的に使う、といった読みやすさへの配慮も心がけていこうと。
アナリティクスの見方も変化
Google Analyticsの見方も変わりました。
以前は単純にページビュー数だけを気にしていましたが、今は滞在時間や離脱率なども意識して見るようになりました。
読者がちゃんと最後まで読んでくれているか、途中で離脱してしまっていないかを確認し、改善点を見つけるヒントにしていきたいです。
『沈黙のWebライティング』はこんな人におすすめ!

この本を読んで、以下のような方には特におすすめしたいと思いました:
ブログ初心者の方
- ブログをこれから始めようとしている方
- 始めたばかりで何を書けば良いか分からない方
- ブログとSEOの関係について基本から学びたい方
伸び悩んでいるブロガーの方
- 書いているけどなかなかアクセスが伸びない方
- 記事は書けるけど読まれている実感がない方
- Google検索からの流入を増やしたい方
Webライティング全般を学びたい方
- 「SEOって結局何?」と感じている方
- 文章の書き方に自信がないけど、読みやすい記事を書きたい方
- 企業のWebサイトやオウンドメディアの運営に関わっている方
実用書が苦手な方
- ビジネス書を読むのが苦手だけど、スキルアップはしたい方
- 専門書の堅い文章が苦手な方
- 楽しく学びたいと思っている方
おわりに:実践しながら学べる「使える知識」がぎっしり
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この本は、実践しながら学べる”使える知識”がぎっしり詰まった一冊です。
理論だけでなく、具体的な事例や改善方法が豊富に紹介されているので、読んだその日からブログやWebサイトの改善に取り組むことができます。
分厚さに驚くかもしれませんが、読みやすく、読み終えたあとには「自分もやってみよう」と思えるはず。
私自身、『沈黙のWebライティング』を読んでからブログに対する向き合い方が変わりました。
ブログを続けていく上で、何度も読み返したくなる一冊に出会えました。手元に置いて、迷ったときや新しいことに挑戦するときの指針として活用していきたいと思います。
もしブログやWebライティングで悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度手に取ってみてください。きっと新しい発見と、前に進む勇気をもらえるはずです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ブログ初心者の私の体験談が、同じような立場の方の参考になれば幸いです。