最近読んだ本『30代で思い通りの人生に変える69の方法』(苫米地英人著)がとても印象に残ったので、今回はその読書記録をお届けします。
本書のテーマはズバリ「30代からでも、人生は自分の望む方向に変えられる」というもの。
自分にとって理想の人生を生きるとは、言い換えれば自分の価値を手に入れるために生きるということ。
それは、周りからの評価や、過去の延長線ではなく、「自分が本当に望む生き方に気づき、その実現に取り組むこと」なんだそうです。
私にとってそれは、「自分の未来を選べる力を身につけたい」という気持ちでした。
この書籍では30代で人生を変えることができる方法が69も紹介されますが、その中でも印象的だったことを感想を交えて紹介したいと思います。
なぜこの本を手に取ったのか
30代に入って、ふと立ち止まることが多くなりました。
学生時代や20代前半のように「時間はたっぷりある」という感覚ではなく、「この先どう生きていこう」という現実的な問題と向き合う年齢になったからかもしれません。
職場では後輩が増え、責任や将来への不安も具体的になってくる。
そんな時期だからこそ、この書籍のタイトルに惹かれたのだと思います。

「思い通りの人生」ってなんだろう?
私は30代を迎えて人生について考えることが増えました…。
仕事やお金などの悩みは年々増していくような気がします。
同世代の友人たちとの会話でも、「このままでいいのかな」という漠然とした不安を抱えている人が多いことに気づきます。
この書籍を読みながら、自分自身にこんな問いを投げかけるようになりました。
- 私は本当に何を望んでいるんだろう?
- その人生に向けて、今どんな選択ができるだろう?
- 今の延長線上にある未来は、本当に自分が望むものなのだろうか?
過去にとらわれない未来志向の考え方
苫米地さんは、「過去や今の問題は関係ない」と言っています。
大事なのは「どんな未来を実現したいか」だけ。
過去にこだわるより、理想の未来から逆算して今何をするかを考える。
そして、その未来に向かっていれば、30代からでも思い通りの人生に変えることができると語られています。
つい「今まで積み重ねてきたもの」や「これまでの経験」に縛られがちですが、それらは土台であって制約ではないということ。
むしろ30代だからこそ持てる経験値と判断力を活かして、新しい挑戦ができるのかもしれません。

満足感は、未知の結果に出会ったときにやってくる
印象的だったのが、「満足感は、自分の力を引き出して“昨日の自分では想像できなかったような結果”をつかんだときにやってくる」という言葉。
「もっとこうすればよかったな…」という後悔ではなく、「あ、こんな世界もあったんだ!」という驚きに満ちた体験を、人生の中でどれだけ増やせるか。
そう考えると、日々の選択の重みも少し変わってきます。
安定や予測可能性を求めがちな30代ですが、時にはリスクを取ってでも新しい体験に飛び込む勇気も必要なんだと感じました。
未来のために、「今」やり直す
また、苫米地さんはこんな提案もしています。
「寿命を10年延ばす」と決めて、20代でやるべきだったことを今からやり直そう。
これ、かなり衝撃的でしたが、実はすごく前向きな提案だと思いました。
「もう遅いかな」と思いがちな選択を、「いや、ここからでもできる」と捉え直す。
そんな視点の転換ができるのが30代の強みなのかもしれません。
20代の後半だった時ですら「もう遅いよな」と諦めていたことはたくさんあります。
もしくは自信がなくて踏み出せなかったこととか。例えば、語学学習、新しい分野への転職、クリエイティブな活動など…。
でも実際には、30代の今だからこそ取り組める余裕や理解力があるのかもしれません。
ゲシュタルトを作るという考え方
本書では「知識がないと認識できない」ということも繰り返し説かれています。
そこで登場するのが「ゲシュタルト」という考え方。
苫米地さんは「3ヶ月で1つのゲシュタルト(物の見方や構造)を作る」と言います。
これを続けると、10年で約40のゲシュタルトを持てるようになるそうです。
3ヶ月なんてあっという間ですが、続ければ今より多くの認識を得られるようになります。
私はこの書籍を読んだ後に、未経験から簿記の2級を約3ヶ月で取得しました。
意外と3ヶ月あれば自分の可能性は大きく広げられるのかもしれません。
ひとつの分野に絞らず、少しずつでも新しい知識や視点を積み重ねていくことが、人生の幅を広げることにつながるんだなと実感しました。
ゴールは3つの視点で考える
人生のゴールについても、本書では面白い提案があります。
それは、「職業以外に2つのゴールを持つこと」。
つまり合計3つの視点でゴールを設定するということです。
- 金銭的な価値に換えられるもの
- 金銭的な価値には換えられないけれど、自分にとって意味のあるもの
- 社会性のあるもの(たとえばコミュニティや社会貢献)
この分類を読んで、自分の「やりたいことリスト」を見直したくなりました。
今まで漠然と「成功したい」「幸せになりたい」と思っていましたが、それを具体的に3つの領域で考えてみると、より明確な行動計画が立てられそうです。
収入や評価だけじゃない、もっと深いレベルで「自分の価値観に根ざしたゴール」を見つけていきたいなと思います。
この本から得た具体的な行動指針
読書後、私は行動を始めました。
- 3ヶ月チャレンジの実践: 簿記取得を皮切りに、四半期ごとに新しいスキルや知識領域に挑戦する
- 未来から逆算する習慣: 週末に「理想の1年後」を想像し、そこから今週やるべきことを考える時間を作る
- 3つのゴール設定: 金銭面、個人的価値、社会貢献の3軸で目標を整理し直す
30代だからこその強み
この書籍を読んで気づいたのは、30代には30代なりの強みがあるということです。
20代のような体力や時間の余裕はないかもしれませんが、その分
- 自分の価値観がより明確になっている
- 社会経験による判断力がある
- 無謀な挑戦ではなく、計算されたリスクテイクができる
- 人脈や経験も20代より豊富
これらを活かせば、むしろ20代よりも効率的に「思い通りの人生」に近づけるのかもしれません。
まとめ:30代は、選び直せる時間
この本を通して、「人生って、いつからでも選び直せるんだ」と改めて気づかされました。
30代は、まだまだ未知の未来に向けてチャレンジできる時間。
「もう遅い」じゃなくて、「今からだって変えられる」。
そんな希望を感じさせてくれる一冊でした。
もちろん、この本は30代以外の方にもおすすめです。
特に20代の方には「今から準備できること」として、40代以降の方には「まだまだこれから」のエールとして、きっと価値のある内容だと思います。
読んだ本:『30代で思い通りの人生に変える69の方法』苫米地英人著
この書籍はKindle本で読むこともできます。
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『30代で思い通りの人生に変える69の方法』苫米地英人著
人生について考え直したい方、新しい挑戦を始めたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。