日本では誕生日を西暦で祝わうのが当たり前ですが、中国では旧暦で誕生日を祝う場合があるのをご存知でしょうか?
私の中国人の夫もその一人。
西暦では4月22日生まれですが、誕生日として祝うのは旧暦の3月17日なんだそう。
最初は「西暦で祝おう!」と思った私も、西暦では毎年誕生日が変わると知って少し混乱してしまいました。
また、日本に留学していた中国人学生からは、年を跨いでしまうために自分が何年生まれなのかよくわからないという話を聞いたこともあります。
この記事では、
- 旧暦と西暦の違いが引き起こす誕生日のズレ
- それによって生じる文化的なギャップ
についてご紹介します。
旧暦と西暦の基本的な違い
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まずは、旧暦(陰暦)と西暦(陽暦)の違いについて簡単に説明します。
旧暦は月の満ち欠けを基にしたカレンダーで、1年は約354日です。
一方で、西暦は地球が太陽を1周する周期に基づいていて、1年は365日(うるう年は366日)です。
このため、旧暦の誕生日は西暦と照らし合わせると毎年ズレていくことになります。
中国では、伝統的に旧暦が使用されることが多いようです。
特に重要な行事や誕生日、祭りなどは旧暦に基づいて行われます。
これは農業のサイクルや季節の移り変わりに深く関係していて、旧暦は中国文化の中で重要なんだそう。

旧暦と西暦の特徴まとめ
旧暦(陰暦)
- 基準:月の満ち欠け
- 1年の長さ:約354日
- 特徴:月の周期に基づき、1年が12ヶ月ですが、閏月(13ヶ月)の年が存在します。
- 閏月:約3年に1回、閏月が追加されるため、1年が一月分多くなる年があります。
西暦(陽暦)
- 基準:地球が太陽を1周する周期
- 1年の長さ:365日(閏年は366日)
- 特徴:太陽の動きに基づき、1年が固定の365日(うるう年で366日)で、季節と一致します。
- 閏年:基本的に4年に1回
旧暦の誕生日と西暦の誕生日のズレ

旧暦と西暦では1年の長さが違うため、旧暦の誕生日は、西暦から見ると毎年日付がズレていくことが特徴です。
たとえば、私の夫は旧暦3月17日が誕生日です。
中国の家族からは旧暦で祝われているため、西暦で見ると毎年の誕生日が異なって見えるのです。
具体的な例をあげて、夫の誕生日を旧暦で祝うならば
- 2025年は4月15日(旧暦3月17日)
- 2026年は5月3日(旧暦3月17日)
- 2027年は4月23日(旧暦3月17日)
となるようです。
旧暦が身近ではない場合、毎年ネットで日付を確認しないといけません。
実際の体験談(私の経験)
実際、私は最初は西暦で誕生日を祝おうと思っていました。
彼の西暦上の誕生日は4月22日。
しかし、ある年の4月16日、夫から「実は昨日は誕生日だった」と言われ、びっくりしました。
「え?でもまだ1週間先じゃない?」と思ったのですが、この年の4月15日こそが彼の旧暦上の誕生日だったのです。
そのとき初めて西暦と旧暦のズレに気づき、
「めんどくせーーーー!!」
と心の中で叫んでしまいました。
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正直、西暦カレンダーで生きる私にとっては、毎年誕生日を調べないといけないので面倒くさいです…。
旧暦と西暦の文化的なギャップとその影響

日本では西暦カレンダーが一般的です。
しかし、中国では旧暦が使われているため、西暦カレンダーで意識すると誕生日が毎年ズレることがになります。
この違いは、特に中国の若い世代や海外に住む中国人にとっては、少し混乱を招くことがあるようです。
以前、日本に留学していた中国人学生から、
「旧暦と西暦の誕生日で年が前後するので、どっちを基準に自分の干支が決まるのかわからない」
と聞きました。
特に西暦カレンダーが主流の日本で生活していると、このズレに悩むことがあるようです。
日本ではなかなか理解しづらい部分でもありますが、これも中国の文化ならではの面白い特徴です。
旧暦を調べる方法と便利なツール
旧暦の誕生日をチェックする方法として便利なのは、
オンラインの旧暦換算ツールです。
私は旧暦カレンダーというサイトで旧暦を確認しています。
▶︎旧暦カレンダー
まとめ
旧暦と西暦の誕生日の違いは、最初は少し戸惑うこともありますが、実際に経験してみると面白さを感じることもあります。
また、旧暦カレンダーで誕生日を祝うのは、日本の文化とは異なる点ですが、それもまた中国ならではの伝統の一部です。
旧暦と西暦の誕生日のズレを理解し、文化的背景を尊重することで、異文化理解が深まるかもしれません。