四川のローカルフード串串香(チュアンチュアンシャン)を知っていますか?
四川省・資陽市を訪れたある日のこと。
山歩きの帰り道、義母に「美味しいお店があるから」と連れられて立ち寄ったのが、地元の串串香のお店でした。
観光ガイドには載っていない店、でも地元の人にとっては日常の味。
そのリアルな食体験を、写真とともに紹介します。
串串香ってどんな料理?
串串香は四川のローカル鍋料理で、一言でいえば「串に刺した具材をピリ辛スープで煮込んで食べる火鍋」です。
具材は冷蔵棚から自分で好きなものを選び、最後に串の本数で会計するユニークなスタイル。
庶民的で、みんなでワイワイ食べられるのが最大の魅力です。
四川の地元で愛される串串香のお店
今回訪れたのは四川の地元、義母がよく来るというおすすめの串串香のお店。

赤い看板が目印。
シンプルだけど地元の人で賑わう人気店のようです。
外にはビニールテントが張られた席があり、寒い日にも関わらず、地元の人たちが外で鍋を囲んでいました。
日本では、ビニールテントスタイルの飲食店はあまり多くはないので、中国っぽいなとワクワクしました。
そうして、せっかくなら外で食べよう!ということに。

冷蔵棚での串選びは宝探し気分
お店に入ると、まずは冷蔵棚での串選びタイム。
冷蔵棚には様々な具材が串に刺さって並んでいました。
- カリフラワー
- うずらの卵
- 牛の胃(毛肚)
- きのこ
- 豆腐
- 糸蒟蒻みたいなもの
- 各種団子
などなど種類は豊富です。

何を選ぶか見ていると、中国に来る前から気になっていた 鳥の脚を発見。
義母に、
「コレ!」
とジェスチャーして、迷わずトレーにのせました。

中国旅行企画のテレビ番組などでも何度かみたことある 鸡脚。
鸡脚とはこういうやつ↓
まさか、ここで出会えるなんて思ってなくて、せっかくなので食べてみることにしました。
さらに、冷蔵庫からだけでなく水の入ったバケツからも選べます。
乾燥に弱い具材が、こういったバケツスタイルなのでしょうね。
スライスされた蓮根やジャガイモなどをピックしていきます。

日本人からすると、バケツに入った食材を選ぶのは少し抵抗がありますが、せっかくの中国旅行なので現地の文化を楽しみます。
さらには、冷蔵庫の外には大量の湯葉がありました。

中国では豆腐がよく食べられるように、湯葉もよく食べられている食材なんだそうです。
この串串香のお店に並ぶ食材の中でも一番多く並べられていたのが湯葉でした。
私も湯葉は大好きなので、たくさん取ってもらいました。
言葉は通じないのですが、義母と一緒に選ぶのも時間は楽しい時間でした。
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夫はこの間、席で荷物番をしていました。
中国では当たり前、食器を洗う習慣

中国では食事前にお茶やお湯で食器を洗う習慣があり、外食時は毎回この光景を目にします。
ピンクのポットには飲むためのお湯が入っていましたが、それをグラスに注ぎ、お箸を入れて熱消毒します。
場所によって不安な場合は取り皿などの器も全てお湯で熱消毒してから使います。
自分の体のためなので、中国人はお店に遠慮なく食器を洗うためのお湯を注文します。
最初は驚きましたが、今では当たり前の風景になりました。
串串香の味の決め手はタレ作り

このお店では鍋が運ばれる前に、各自でタレを作るのがルール。
タレのベースは既に並べられていて、そこにお好みでトッピングしていくスタイル。
にんにく、ピーナッツ、香菜、唐辛子、ネギ…香りだけでご飯が食べられそうなほど食欲をそそります。
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でも辛いのが苦手な人は唐辛子なしもお好みで作れますよ。
ここで義母が “白い粉” を匙ですくって、私にタレに入れるかを確認してきました。
甘いを意味する中国語が聞こえた気がするので、おそらく砂糖です。
大きく頷いて、おそらく砂糖入りの甘辛タレにしました。
この香ばしいタレに熱々の串をくぐらせて食べるのが、辛いけれども美味い!
この瞬間がたまりませんでした。

家族と囲む食卓が何よりのごちそう

義母は「これも美味しいよ」「あれも食べてみて」とたくさん勧めてくれました。
言葉は通じなくても、美味しいものを分かち合う気持ちは万国共通ですね。
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つい選びすぎて、お腹いっぱいになりました笑
実食|気になっていた「鶏の脚」

中国に来る前から食べてみたかった鳥の脚の感想はというと…
食べづらかった!!骨多すぎ…
細かい骨がたくさんあって、身は少なめ。
骨を食べるのか身を食べるのか、何を食べたらいいのかよくわかりませんでした。
でもタレのお陰様で、ちゃんと美味しかったですよ。


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たっぷりタレをつけて食べました!
美味しそうでしょ?
まとめ|四川に来たら、ぜひ串串香を体験して!
観光地の火鍋も素晴らしいですが、地元の串串香ではいっそう暮らしの空気を感じれるかもしれません。
資陽に限らず、四川を訪れる機会があれば、ぜひ一度はローカルな串串香にチャレンジしてみてく欲しいです。
今でもこのブログを書きながら、また四川で串串香を食べたい気持ちです!
「何を選ぶか」「どれだけ食べられるか」も含めて、きっと忘れられない食体験になりますよ。
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