中国人夫からは、いろんな“あだ名”で呼ばれています。
一緒に暮らしていると、ふと気づけば新しいあだ名が誕生していることも。
しかも、一度つけたら定着するわけではなくて、まるでブームのように一定期間だけ使われては、また別の呼び名に切り替わっていきます。
数週間で新しい呼び名に切り替わるので、私は自分のアイデンティティを時々見失いそうになります 笑
-e1747466273925.png)
今回は、そんな夫がこれまでにつけてきたちょっと不思議なあだ名たちを一部ご紹介したいと思います。
この記事を通して、日中夫婦の日常の一コマが伝われば嬉しいです。
中国語には“呼び名の飾り”がある?
まず初めに、中国での呼び名習慣についてです。
中国では、親しみを込めて相手の名前に“呼び名の飾り”をつける習慣があります。
たとえば「小(xiǎo)」「老(lǎo)」「阿(ā)」といった接頭語を、名前の前につけるのが一般的です。
- 「小〇〇」:年下やかわいらしいイメージの人に
- 「老〇〇」:年上や仲のいい友人に
- 「阿〇〇」:呼びやすく、親しみのある響きとして使われます
こうした呼び方は、日本語でいう“あだ名”や“愛称”のような感覚。
私も夫に、いろんな呼び名で呼ばれてきました。
中国人夫からは、いろんな“あだ名”で呼ばれています
-e1747466264212.png)
気づけば私の“ あだ名リスト ”は、なかなかの賑やかさに。
ここからは、実際に呼ばれてきた“あだ名たち”の一部です。
実際に呼ばれた私の”あだ名たち”
光(本名)
まずはそのまま本名。ごく普通に呼ばれるときはこれです。
小光(シャオグァン)
中国語では「小〇〇」はよくある可愛い呼び方です。
特に「小光」という愛称はアニメ『ポケットモンスター』に登場する「ヒカリ」という少女で馴染みがあるようです。
中国にいる夫の家族からも「小光」と呼ばれています。
大猫人(ダーマオレン)
謎のネーミングNo.1。
このあだ名がついたのは冬の時期でした。
分厚い生地のパジャマを着て、のそのそと廊下を歩く姿が「猫っぽいから」との理由でつけられました。
「君は大きい猫人間みたいンだ」とのことです。
光头(グァントウ)
ある時期、突然つけられた あだ名が「光头(グァントウ)」=坊主頭。
「響きがかわいいから」という、なんとも直感的な理由で呼ばれていました。
でも、もちろん私は坊主にした覚えはありません。
きっかけは、2人でアニメ『BLEACH』を見ていたときのこと。
斑目一角というキャラクターがいるのですが、彼のことをみんなが「ハゲ!」とからかうシーンがあって、
中国語字幕で見るとそこに毎回「光头」と出るんです。
意味がわかるからこそ、私はその字幕に毎回反応していました。
どうやらそれが夫のツボに入ったようで、
その流れから、なぜか私が“光头”と呼ばれる側に回ることになりました。
私の髪はちゃんとありますよ!?と言いたくなるようなあだ名でしたが、
「語感がいい」「なんか可愛い」からという理由で、しばらく使われていました。
鸡娃(ジーワー)
この あだ名がついた理由は、私の寝顔が“雛鳥”みたいだったから。
鸡娃とはヒヨコなどの雛鳥を意味する中国語だそうです。
私はちょっと出目気味なので、眠っているときに目がうっすら開いていて、くたびれている…
それが「雛鳥の寝顔」に見えたんだとか。
このあだ名が今の所は最新版です。
まさかの展開|夫を“ち◯ち◯”と呼んでいた私
実は、夫が「鸡娃(ジーワー)」と私を呼び始めたとき、私はそれを「鸡儿(ジーアル)」だと思っていました。
なんとなく「ちっちゃいニワトリ=鸡儿かな?」という解釈で、私も真似して夫のことを「ジーワー〜♪」と呼ぶように。
でも、後日ふと調べてみて驚きました。
-e1747466254380.png)
鸡儿(jīr)= 中国語スラングで“ち◯ち◯”の意味!
…私、ずっと、
夫のことを「ち◯ち◯♡」って呼んでたことになるのか………。
その事実に気づいた瞬間、1人で爆笑しました。
もちろん、夫からする正しくは「鸡娃」なので私の勘違いに苦笑いでした。
まとめ|あだ名は、異文化夫婦のゆるい日常
言葉の文化って、本当に奥が深い。
……いや、中国のあだ名って、基本わりと適当です 笑
でも、よく言えばその“適当さ”こそが、その国ならではのユーモアや親しみの表れなのかもしれません。
ときどき「それってどういう意味なの!?」とツッコミたくなるようなネーミングもありますが、
そんな呼び名たちも含めて、私たち夫婦の大事なコミュニケーションのひとつになっています。
言葉って、ただ意味を伝えるだけじゃなくて、笑いを生んだり、距離を縮めたりする道具でもあるんだなぁと実感しています。
この記事が、異文化夫婦のちょっとした日常のひとコマとして、どこか楽しんでいただけたら嬉しいです。
コメント