中国人の夫と暮らすようになってから、日常的に欠かせなくなったものがあります。
それは、ひまわりの種(瓜子/グアズ)。
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こんなちまちま食べるの? 面倒くさっ!
最初は、そう思っていた私ですが、今ではすっかりその魅力にハマってしまいました。
今回は、中国の食文化に根ざしたひまわりの種の歴史や、夫とのエピソードを交えながらご紹介します。
ひまわりの種って、どんな食べ物?
「瓜子(グアズ)」と呼ばれるひまわりの種は、中国ではとてもポピュラーなおやつ。
スーパーマーケットやコンビニはもちろん、駅や年越しの団らんシーンまで、あらゆる場所で見かける“国民的スナック”です。
私は夫と出会う前から、業務スーパーなどで見かけることはありましたが、実際に食べたのは夫にすすめられてから。
「えっ、これってわざわざ歯で割って中身だけ食べるの? 面倒じゃない?」
と思ったのが正直な第一印象です。

ひまわりの種の上達する食べ方?!
当初は夫から「食べ方が下手だね」と言われてしまいました笑
上手な人は、ひまわりの種を歯で割ると同時に中の実を器用に舌で受け取って食べるんだそうです。
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まるで職人芸!!
私はまだ、種を歯で割ったあと手で中の実を取り出して食べていますが、最近は少しずつスピードも上がってきました。
夫いわく、「中国人でもひまわりの種を食べすぎて前歯がガタガタになる人もいる」んだとか…!びっくりですよね。

食べ方にも文化がある
中国では、おしゃべりしながら瓜子をぽりぽり食べるのが一般的。
お茶やドラマのお供として、みんなで囲んで食べるのもよくある風景です。
我が家も、夫と一緒にドラマを見ながらひまわりの種を食べるのが定番の過ごし方になっています。
この「ちまちました食べ物」が、なんだか日々の中のリズムを作ってくれているような気もします。

実は奥深い!瓜子の歴史
ひまわりの種 自体はアメリカ大陸原産の植物で、中国に伝わったのは明代の後期ごろ。
それが清代にはスナックとして定着し、特に北方(東北地方など)で盛んに食べられるようになりました。
現代では、加工技術の進化により、味付きの瓜子もたくさん登場。
フレーバーのバリエーションも豊富で、五香(ウーシャン)、塩味、キャラメルなど、さまざま。
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私は五香が好き!
ひまわりの種は“風味”が決め手
いろいろな種類を夫と試していますが、どれも「ほんのり香る」くらいの控えめな味つけ。
しっかり味がついているというより、風味を楽しむ感じです。
その分、飽きずにずっと食べていられるのが魅力でもあります。
まとめ:ちまちまが、ちょうどいい
最初は「なんでこんなに面倒な食べ物を…」と思っていた私ですが、
今では「食べるという行為そのものを楽しむ文化」に触れているような気がしています。
ドラマを見ながら、ぽりぽり、ぽりぽり。
ふたりで何気なく過ごす時間に、ひまわりの種があるのが当たり前になりました。
そんなささやかな日常が、きっと中国では何千万人もの人の日常にあるんだろうな、と思います。