「陳毅故里」という場所が中国四川省にあります。
中国に来たからには、どこか歴史ある場所に行ってみたい。
そんな思いも口にしていなかった私を、義母が「せっかくなら」と連れて行ってくれたのが「陳毅故里」でした。
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正直なところ、私は陳毅という人物のことをまったく知らない…
でも、せっかくの旅の思い出。
自分なりに彼のことを調べながら、静かに流れる時間を味わった1日を記録に残しておこうと思います。
中国で入籍した際の旅の思い出を綴っています。
同じように中国文化や国際結婚に興味をもつ方に、楽しんでいただけたら嬉しいです。
陳毅故里とは?

陳毅故里は、中国四川省の資陽市・楽至県にある陳毅元帥の生家を中心とした場所です。
その観光地内には記念館・蓮池・碑文などがあります。
陳毅故里:観光地として整備された広いエリア(記念館・蓮池・碑文などを含む)
陳毅故居:その中にある、陳毅が生まれ育った家
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陳毅故里は山の上にあるので、私たちは車で向かいました。
観光地として整備も進んでいるそうなのですが、私が訪れたときはとても静かで、人も少なめ。
電車などで気軽に行ける場所ではないというのも理由かもしれません。
しかし、その穏やかさがむしろ「歴史の記念地」というより、どこか生活に溶け込んだ“地元の散歩コース”のような空気を感じました。


陳毅故居
敷地内には「陳毅故居」と呼ばれる生家が残されています。
昔ながらの中国風建築で、広々とした敷地でした。
また靴を脱がないスタイルの部屋だったり、室内の色味にも歴史を感じました。




陳毅ってどんな人?
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私と同じように日本では、この人物が何者なのか知らない人がほとんどだと思います。
陳毅という人物がどんな人なのか簡単に紹介します。
陳毅(1901〜1972)は、中国共産党の革命家・軍事家・外交家であり、建国の功労者として「十大元帥」のひとりに数えられる人物です。
フランスへの留学や新四軍の指導、上海市長や外交部長としての活動もあり、軍人でありながら文化人としても知られています。
詩集も出版していて、政治家としてだけでなく「言葉の人」でもあったようです。

訪れて感じたこと

私が訪れたのは12月。
冷たい風の中を歩きながら、まず感じたのは「とにかく静か」ということでした。
観光ツアーで来ていたと思われる団体は一組だけ。
敷地内を歩いていたのは、小さな子どもを連れた家族や、地元の人のような方たち。
大きな蓮池があったものの、季節が外れていたため、花は咲いておらず、やや寂しい印象でした。
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春に来るとまた違った景色が見られたのかな?
でも敷地は広く、しばらく歩いていると、
鶏やガチョウが歩いてたり、そののどかな雰囲気に少し和みました。


そういえば、外で飼ってる鳥の卵って美味しいって聞いたことがあるけど、ほんとかな?と思ったりも。
記念館などの建物はしっかりとした中国的な様式で、歴史的な趣がありました。
見ているだけでも「中国に来たなあ」と感じさせてくれます。


正直、中国の近現代史はちょっと苦手だった
私は、古代中国の神話や思想にはロマンを感じて大好きなのですが、近現代史となると、どうしても「暗くて重い」というイメージが先に立ってしまいます。
でも今回、義母に連れられて行ったことで、少し距離を置いていた歴史にも触れることができました。
観光というより“散歩”のような気軽さで歴史に触れられました。
そういう場所が身近にあるのは、とても素敵だなと思います。
まとめ|また別の季節に行ってみたい場所
今回は冬の訪問だったこともあり、蓮の花が見られなかったのは少し残念でした。
でも夏になれば、池の景色も、そこを訪れる人の雰囲気も変わるのかもしれません。
陳毅故里は、誰もが知る有名観光地というわけではありません。
もしかすると観光の穴場かもしれませんね。
でも、その静けさや素朴さの中に、確かに「時間」と「記憶」が宿っていました。
いつかまた、季節を変えて再訪してみたいと思います。
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この記事がこれから中国旅行をする人の参考になれば嬉しいです!
他にも中国・四川省の穴場を紹介しています。
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